HOME初心者でもできる!超カンタンな漫画の描き方魅力的なキャラクターとストーリーの作り方

魅力的なキャラクターとストーリーの作り方

「面白い漫画」って何でしょうか?

人に「面白い」と感じてもらうということ。それは単純なことのようで、明確な答えや定義があるわけでもなく、漠然としていて、とても難しいことでもあります。

「面白い」と感じる部分や内容もさまざまだと思いますし、年齢、性別、性格などによって、好みもさまざまです。例えば、有名な少年や男性向けの漫画雑誌では大人気であり、一般的にも有名な漫画であっても、「名前くらいは知っているけど、興味ない」「絵がリアルすぎて読みたいとは思わない」「可愛くない」「怖い」などという感想を持つ人も一定数いるというのはある程度、仕方のないことです。

老若男女を超えて、昔から国民に愛されているという漫画や、「幼い頃はみんな大好きだった!」というような、いわゆる「万人ウケ」する漫画もあります。そこには、「家族みんなで楽しめる」「明るい気持ちになれる」「ほっこりする」「何かしらの教訓が得られる」など、家族、特に子供に見せることへの「安心感」という要素が含まれているかどうかがポイントであると思います。

しかし、そのような内容の漫画だけでは、やはり全体として見ると内容やキャラクターがパターン化されてしまい、面白くありません。

小説や映画同様、漫画も共感し、興味を向けてくれる人をある程度限定して発信することで、よりリアルで深みのある内容やキャラクターを設定し、表現することができます。そこに多様性や面白さが生まれてくるのだと思います。

外国人から見た、日本の漫画の魅力は「万人ウケする内容ではないので、内容が深く、クオリティが高いところ」という答えが多いそうです。

「面白い漫画」と感じてもらえるかどうかは、読者に何らかの魅力を感じてもらえるか、そして共感を得られるか、にかかっているといえるでしょう。

今回は漫画のクオリティを左右するキャラクターやストーリーの作り方を伝授します。

絵がうまいだけでは魅力的な作品にはならない

漫画は絵が上手なだけでは魅力的な作品にはなりません。むしろ、絵が多少下手であってもストーリーとキャラクターに共感できる作品は読み手の印象に残るものです。

特に大切なのは、キャラクター設定です。学園もの、スポーツ、恋愛、ギャグなどジャンルは多岐に渡りますが、読者を虜にするのは漫画に登場するキャラクターです。

良い絵を描いても、読者に愛されるキャラクターが登場しないと面白い漫画とは言えません。

魅力的なキャラクターの生み出し方

キャラクター作りは、いくつかの重要な要素があります。それぞれ見ていきましょう。

名前・年齢・職業

漫画「ONE PIECE」は実在した海賊の名前、「名探偵コナン」も実在した推理小説の登場人物がキャラクターの名前になっています。

年齢は、媒体のターゲット層を考えて設定しましょう。職業も読者の共感を呼ぶ大切な要素です。

キャラクターの命名エピソードは、それぞれの漫画でさまざまですが、例えば、お茶の間でもおなじみの「サザエさん」に登場する主要なキャラクターのうち、特にサザエさん一家と親戚の家族の名前などは海の生物ですね。マスオさんの会社名や同僚までも海に関係する名前です。作者である長谷川町子さんによれば、サザエさんの連載は終戦直後の、まだ十分な食糧がなく貧しい時代であったため、食べ物の名前にすることで多くの人に親しみを持ってもらえるのではとの工夫があったことや、登場人物の名前を考えている時に海岸を散歩していたそうで、サザエ、カツオ、ワカメなどのアイディアが浮かんだとも言われています。

重要なのはその漫画の登場人物の名前が、時代背景や流行りを反映したり、その漫画の世界感、登場人物のキャラクターなどに合ったものであるかどうか、ということです。

現実の世界でも、覚えやすい名前とそうでない名前があると思います。ドラマでも出演した俳優さんを役名で呼んだりしますよね?それほど、物語を展開するうえで名前の設定というのは大切です。

顔・髪の毛・外見

愛されキャラなら丸みをおびたやわらかい目、悪役なら切れ長のクールな目にするなど、分かりやすく設定しましょう。

「眼鏡をかけた真面目キャラだけど、眼鏡をとると実はかわいい」などのギャップも効果的です。髪型も特徴を付けることで魅力的なキャラクターになりますし、物語の途中で髪をばっさり切って変化を出すのも良いでしょう。

女性読者の場合はキャラクターのファッションにも注目しています。「NANA」や「ご近所物語」では登場人物の服装も話題になりましたね。

有名人に「好きなタイプの女性は?」とか「憧れている人はいますか?」と質問すると、漫画のキャラクターを挙げることがあります。また、SNSやグラビアなどで漫画のキャラクターのコスプレを披露して話題になることがしばしばありますね。

芸能人の場合、「憧れ」の対象として他の芸能人の名前をあげるのも良いですが、やはり現実には存在しない漫画のキャラクターの名前を挙げることで、質問に対して「無難にかわす」ことができますし、多くの人に周知されているキャラクターであればなおさら、的確に表すことができ、共感を集めやすいからでしょう。

また、「現実では有り得ない」と思えるような、スタイルのキャラクターそっくりのコスプレをすることで、「すごい!」「そっくり!」「スタイル抜群!」などと言われ、羨望を集め、話題になるという効果もあります。

有名なキャラクターになればそれだけの効果を生む存在にもなるということですね。

漫画の内容や、どのような読者の心を掴みたいのかをよく考え、記憶に残るような魅力溢れるキャラクターを描きましょう。

キャラの性格・口癖

「ドラゴンボール」の孫悟空が自分を「オラ」と呼んだり、「NARUTO」のうずまきナルトが「~だってばよ」と言ったり、印象的な口癖もキャラづくりには欠かせません。

キャラクターの性格は、長所だけでなく短所も作り、親しみを持たせると共感を得られやすいです。

最近では登場人物の心理描写を深く表現しているものや、複雑な人間関係や気持ちの変化などを繊細に表現している漫画なども多くあります。例えば小説であれば文章だけで表現しますが、漫画は絵と文章の両方で表現します。視覚的にも分かりやすいので、表情やキャラクターの性格や心理など、より繊細な表現ができます。でも、漫画は映画やテレビドラマのように全てをリアルに表現できるというわけでもありません。そこが漫画の最大の魅力であり、可能性でもあります。漫画原作の映画やドラマが多数生まれ、話題になっているのも納得できます。

物語のジャンルによって違いはありますが、メインのキャラクターと、それを取り巻くサブのキャラクター、夫婦やカップルであれば2人のバランスが物語を展開していくうえでとても重要です。漫画は小説と映像の中間であるからこそ、「リアルとファンタジーの中間」を描くことができます。視覚的に見てさまざまな魅力を感じるキャラクター、この世のものとは思えないような理想的なキャラクター。常人離れしている能力を持っているキャラクターなど、どんなキャラクターでも思いのままに表現することができます。ストーリーの展開も現実離れしているものも表現できますよね。でも、ファンタジーだけでは「面白い漫画」「多くの読者から求められる漫画」というには不十分です。どんなキャラクターでもストーリーでも、現実に起こりうる日常(リアル)を感じることができなければ読者に共感されることは難しいのです。「面白い」といわれている漫画は、ファンタジーとリアルのバランスが絶妙に描かれています。

ストーリーのコンセプトをはっきりさせる

キャラクター設定と同じくストーリー設定も面白い漫画に欠かせない要素です。ストーリーの展開でも登場人物の性格、嗜好、生い立ち関わってくるので、細かく設定しておくと物語のなかで動きややすくなります。

ストーリーは読者を意識すること、起承転結をはっきりさせておくこと、この二つがポイントとなります。

読者を意識するというのは、どの世代のどのような人に読んで欲しいか、好まれるかということを明確にし、ターゲットを絞ることです。

「メディアミックス」を意識する

漫画から派生したさまざまなコンテンツと合わせることで、より多くの、異なる興味を持つ人にも受け入れられるというメリットがあり、注目されているプロモーション(購買意欲を換気するための活動)手法です。

最近話題になったドラマやアニメなどでも音楽や単行本、グッズ、映画実写化などと合わせて話題になっているものが目立ちます。

現在、10代女子を中心に絶大な人気を誇る「Honey Works」は、動画投稿サイトで活動を開始したクリエイターユニットです。歌と、その歌詞に登場するキャラクターや、歌詞の世界観を表現したイラストから派生し、単行本やアニメ映画、グッズなども発売され、大人気となっています。ハニーワークスの略称である「ハニワ」というワードも、10代女子の会話ではよく聞かれるほど。

素晴らしいのは、「テレビは見ないけど動画サイトは見る」という若年層が多いという時代背景をうまくとらえている点。10代の女子に支持される「胸キュン」な内容。歌とイラストから派生し、歌も女の子目線の歌と同時に男の子目線の歌も作られ、違った視点から感じることができるなど、段階を経て内容が展開していくという点。そうなると「もっと見たい」という欲求が生まれます。そこでグッズや単行本、アニメ映画化などさまざまなコンテンツが増え、ファンの心を離しません。

このように、「今、求められているもの」を敏感に察知し、さまざまな手法を用いて飽きさせない工夫をしていくことで、より多くのファンを獲得するのです。

漫画を軸に、どのようなコンテンツに広げていけるか、可能性を探ることも重要です。

いずれにしてもノウハウが必要

キャラクターやストーリーの作り方を簡単に説明しましたが、深みのある物語を生み出すには、面白いストーリーを作るノウハウを本格的に学ぶ必要があります。

それは独学で簡単に得られるスキルではありません。絵を描くのと同様に、専門学校などで物語の作り方も学ぶことも漫画家デビューの近道となるはずです。

当サイト管理人

漫画家を目指している少年少女たちのために、フリーで活躍するライターや編集者が“漫画家デビュー応援隊”を発足。漫画家デビューするための最短ルートとは、漫画家になるための心得などを調べつくしました!