HOMEデビュー前に知っておきたい気になる漫画業界のウラ側漫画が雑誌に掲載されるまでの流れとは

漫画が雑誌に掲載されるまでの流れとは

漫画家は実際にどんな仕事をする?ネームから原稿納品まで仕事の流れをまとめました。

週刊・月刊誌に連載を持つ漫画家の仕事内容

漫画家の仕事と聞くと、原稿用紙に向かってひたすらペンを走らせる姿をイメージするかもしれません。でも、実際にどんな仕事をしているか、知らない方も多いのではないでしょうか。

漫画家の仕事は基本的に出版社から依頼を受けて、期日までに納品する流れになります。絵を描くだけが仕事ではなく、シナリオの構想を練り、ネームと呼ばれる絵コンテの作成からスタートします。

その後、本原稿の作成、修正を重ねて納品するのが、大きな流れです。

書籍によって細かなプロセスの違いはありますが、週刊誌も月刊誌も流れはほとんど同じです。では、具体的にどのように仕事を進めていくのか見ていきましょう。

ネーム(絵コンテ)の作成

仕事の依頼を受けたら、まずストーリーのネタを探し、ラフを作成します。コンセプトを決める大切なプロセスなので、「どんな流れにしようか?」と、編集者と打ち合わせをしながら一緒に決めていくこともあります。

ネタがなく困ったときには編集サイドが提案してくれることもあるので、編集担当者との信頼関係づくりも大切です。

コマ割り

アイデアが固まったら登場人物のキャラクターや話のテーマに合わせたコマ割りをします。吹き出し内部のセリフもこのときに考えます。再度編集者のチェックを受けてストーリーを固めていきます。

ペン入れ

原稿用紙に鉛筆で下書きをして、それから黒インクや絵の具、カラーインクなどで仕上げをします。トーン貼りやベタ塗り、効果線などの作業はアシスタントに任せることも多いです。

どうしても難しい部分は作家自身が描きますが、ペン入れや背景もアシスタントが担当します。経験豊富なアシスタントだと漫画家よりもうまいと言われるほどです。

人気雑誌の連載はとてもハードで、特に週刊連載の場合は毎週締め切りがくるので体調を崩しがち。そのため、人気作家はアシスタントを雇い分業で仕上げています。

入稿

原稿が完了したら編集者に届けて、仕事が完了します。

漫画家にはその他にもいろんな種類がある

漫画週刊誌や月刊誌での連載のほかにも、漫画が掲載されている媒体があります。その中でもWeb漫画と広告漫画について解説。漫画家といってもいろいろな種類があるのです。

Web漫画家

インターネット上のサイトやパソコン・スマホなどのアプリで読める漫画を描いている漫画家のことを総称してWeb漫画家と言います。漫画の作成の流れは雑誌に載せるときと大差はありませんが、ほとんどの作家さんがデジタルでの漫画作成を行なっていて、納品もメールやファイル送信サービスなどを通して行われます。

企業が運営しているWeb漫画サービスでの連載や、作家個人が電子書籍で出版するなど、Web漫画の形態はさまざま。作品発表の場が増え、漫画家として知名度を獲得しやすい手軽な方法である一方で、原稿を書かせて稿料を支払わない悪徳な業者も存在しているのが現状。Web漫画家を目指すなら、ネットリテラシーを身につけておくと余計なトラブルに巻き込まれずに済みますよ。

広告漫画家

広告媒体に載せる漫画を仕事にしている人のことを、広告漫画家と言います。進研ゼミの漫画と言えば分かりやすいでしょうか。他にも、企業のサイトやチラシなどに載っている漫画を描く仕事があります。

宣伝用、説明用といった内容の漫画を描くことが多いですが、中には個人からの依頼で結婚式で配布する新郎新婦の出会い漫画、なんて依頼もあったりします。

クラウドソーシングサービスや広告漫画専門のサイトを通じ、仕事を受けて作品を制作します。その後、企業の望む形で納品し完了。企業のイメージを漫画に起こす仕事なので、指示通りのものを納品できるかどうかが必要なスキルになってきます。もちろん、一定の画力も必要なので今まで一度も漫画を描いたことが無い人がいきなりチャレンジするのはハードルが高いかもしれません。

生活リズムを整えて仕事をする作家さんも

漫画家は寝る間もなく徹夜で働くイメージがあるかもしれません。しかし、連載漫画を持っている作家の中には、ネームに1日、ペン入れに3日、仕上げに1日、あとの2日は休みと、毎日のサイクルをしっかり決めている方もいます。

また、1日の中でも毎朝9時に始業して昼食休憩をとり、定時を決めて仕事をこなす方もいます。週刊誌、月刊誌の連載となると心身ともに健康管理が必要となるため、スケジュールや生活リズムの管理も仕事の一環と言えるかもしれませんね。

漫画家の苦労や大変さは?

漫画家という職業には作品から読み取れない苦労や大変さがあります。漫画家の本音を集めてみました。

ネタが出てこない

作品の元になるアイデアのことをネタと言います。ネタが浮かばなければ、そもそも漫画にはなりません。まず最初の一歩目が「ネタが浮かぶかどうか」。思いつかずにノイローゼ気味になってしまう人もいるほど、漫画家の悩みのタネです。

1人きりの作業が多い

作品を作り上げる工程のうち、アイデアだしやネームなど1人での作業が多い漫画家。延々と机やパソコンに向かっていなくてはならず、気が付けば誰とも話していないまま1日が終わってしまうことも有るのだとか。

人気が出ると人間関係がたいへん

人気作家と言われる人たちのほとんどが、アシスタントを雇っています。また、担当編集者以外の出版関係の人と会うことも増えますし、人によってはテレビ番組やイベントに出ることも。コミュニケーションをとるのが苦手な人にとっては、そういった場や人間関係の調整は悩みのタネになることも有ります。

漫画家のやりがいは?

漫画家になった人たちが感じるやりがいをまとめてみました。「いつか自分もやりがいを感じながら漫画を描きたい!」と思う人にとっては、なによりの励みになりますよね。どんなときにやりがいを感じているのか、漫画家の声を紹介します。

感動を届けられる

自分が書いた漫画を読んで心動かされたという読者の声を聞くことが、なによりのやりがいだと感じている漫画家は多いもの。漫画は娯楽なので、生活の必需品ではありません。しかし、人の暮らしの中に感動は必要です。感動を届けられる漫画は人の暮らしに必要なもの…かもしれません。

自分の世界を表現できる

頭の中に描いたものを、漫画として表現することができるのがやりがいだという漫画家もいます。「描いて表現すること」が仕事になり、生きていけるというのはとても幸せです。もちろん、生みの苦しみを味わうこともあるでしょうが、自身の作品を描き上げた喜びの方が大きいはず。表現者としてのやりがいがそこにあります。

苦労も多いと言われる漫画家の仕事ですが、それでも「なりたい!」と思わせる魅力がたくさんありますね。どうすれば漫画家になれるのか、決まった正解はありません。

ですが、1人で学ぶよりも同じ志をもつ人たちと一緒に学ぶ方がいろいろな知識やスキルを得ることができます。やる気ある仲間を見つけて、漫画家デビューを目指しましょう!

当サイト管理人

漫画家を目指している少年少女たちのために、フリーで活躍するライターや編集者が“漫画家デビュー応援隊”を発足。漫画家デビューするための最短ルートとは、漫画家になるための心得などを調べつくしました!